2020年4月に排便機能外来が開設されて、リハビリテーション科でも便秘問題に関わることが徐々に多くなってきました。リハビリテーション科では、便秘でお悩みの方には、次の3つを推奨しています。
- 規則正しい起床と朝食
- 腸の動きを促すための運動(おすすめはラジオ体操)
- 肛門を緩めるストレッチ
その中で、今回は自分でできるストレッチを紹介します。
※股関節や膝が痛かったり、手術した事がある方は主治医に相談してください。
- 和式便器座り
和式便器を利用する時のしゃがみ込みは、肛門の周りをストレッチし、便の通り道である直腸が真っ直ぐになるためおすすめです。さらに、そのままの姿勢で息む練習をすると、なお、効果的です。後ろに転がってしまいそうなら、無理はしないで壁を利用しましょう。股関節や膝の痛みがなければ、1分程度頑張ってみてください。
和式便器座りができない場合は、仰向けになって片足ずつ膝を抱えて肛門部が伸ばされるよう軽く外側に開いてみてください。左右とも1分程度ストレッチをします。
- お尻と背中の柔軟体操
仰向けに寝て、両膝を立てた後、揃えて倒してください。勢いをつけるのではなくゆっくりと倒します。足の重みで倒れるところまでで大丈夫です。そのまま1分程度倒したままにしておくことでお尻と背中周りのストレッチになります。胸は天井を向けたまま、左右ともに行いましょう。
現在、便秘でお悩みではない方も、お試しください。健康に過ごすため、規則正しい生活と柔軟な身体を維持してください。