国家公務員共済組合連合会広島記念病院

当院のがん診療
当院のがん診療

Cancer

当院のがん診療

がんの診断から治療、退院まで
すべてのフェーズにおいて患者さん
中心のがん診療を提供します

全てのフェーズを
主治医が一貫して治療する安心感

当院のがん診療の特徴は、がんの診断から手術・化学療法などの治療、定期検査、必要な場合は緩和的医療まで、全てのフェーズにおいて、主治医が一貫して診させて頂くことです。中規模病院ならではの迅速で小回りの利く対応が可能で、身体的・精神的・経済的支援も充実しており、安心してがん診療が受けられます。

  • 診断
    • 内視鏡
    • 画像診断
    • 病理
  • 入院治療
    • 手術
    • 内視鏡的治療
    • 化学療法
    • 放射線治療
  • 通院
    • 化学療法
    • 定期検査
  • 緩和的医療
    • 必要な場合は
      緩和的医療の提供

がんの診断から治療までの
時間をできるだけ短く

広島記念病院は広島地域では唯一、消化器に特化した病院であり、迅速な内視鏡検査やCT、MRI画像検査、手術が可能です。早期がんもそうですが、特に進行がんに関しては、なるべく早く診断、治療を行うことを目指しており、外科受診後1~2週間以内には手術を行っています(大腸進行がんでは、内科初診から診断までが平均4日、外科紹介から手術までが平均9日でした)。もちろん、緊急手術にも対応しています。

消化器系がんを中心に、
治療しています

消化器系がん疾患の治療と実績

消化器がんは胃、大腸、食道、肝臓、膵臓・胆管に発生し、全臓器のがんの約40%を占めています。原則的には切除が有効とされる治療法であり、当院では出来るだけ体に対するダメージの少ない腹腔鏡手術を取り入れ、全国の大病院と同等の良好な成績を上げています。

疾患対象(消化器系がん)

胃がん

癌の進行度に合わせて内視鏡(胃カメラ)切除、手術、化学療法、放射線療法、緩和治療を組み合わせて治療します。胃や神経をできるだけ残す機能温存手術や、腹腔鏡など体への負担が少ない手術を積極的に行っています。切除不能胃癌でも、化学療法や手術、放射線療法を併用した集学的治療により、あきらめない治療をしています。

大腸がん

早期がんに対しては内視鏡切除(EMR、ESD)が可能か検討します。手術は年間約160件と広島地域ではトップクラスで、腹腔鏡を基本に低侵襲手術を行い、特に直腸がんに関しては括約筋間直腸切除術(ISR)など可能な限り肛門温存を目指しており、また広島地域の一般病院としては稀な排便機能外来による術後排便機能加療も可能です。

食道がん

内視鏡(胃カメラ)切除、手術、化学療法、放射線療法、緩和治療を癌の進行度や患者さんの状態に合わせて選択しています。手術は体への負担が少ない胸腔鏡手術を積極的に行っています。多職種が連携して治療を行うチーム医療により、食道癌治療による合併症の軽減に努めています。

肝臓がん

肝臓がんは、肝臓の細胞ががん化した「肝細胞がん」のほか、胆管ががん化した「肝内胆管がん」や、肝臓以外の臓器にできたがんが転移した「転移性肝がん」などがあり治療法が異なります。「肝細胞がん」は,肝炎ウイルス、アルコール、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)による慢性炎症や肝硬変が発がんの原因とされています。

膵がん・胆道がん

膵藏がん、胆道がんは、予後不良なことが知られています。新規抗がん剤や手術手技などの有効な治療法の開発が活発に行われており、治癒の光も見えてきました。ゲノム医療も始まり今後の発展も期待されています。「不治の病」といわれるがんですが、患者さんに明るい希望を持って治療を受けていただければと願っています。

集中的治療

がんの治療法には手術療法、内視鏡的治療、化学療法(抗がん剤や免疫療法)、放射線治療、緩和治療などがあります。以前は、がん治療と言えば手術が最良と考えられておりましたが、現在では各種治療法が進歩しており、手術だけではなく各種治療法と組み合わせることにより、より良い治療成績が得られるようになっております。これを、集学的治療と言います。がんの種類や進行度により治療法は違い、早期のがんであれば、手術のみで根治できることもありますが、進行がんの場合は手術前や手術後に化学療法や放射線治療を組み合わせて行う事もあります。当院では、各種消化器がんに対して最善の治療が行えるよう、診療科を超えて関連する医師が協力して治療を行う体制があります。 なお、放射線治療に関しては、当院には設備がないため、広島平和クリニックと連携させていただき、外来でも入院でも治療が行えるようにしております

術後のケアと
地域連携を行っています

がんの治療そのものだけではなく、術後のケアもしっかり対応していきます。以前の生活にもどれるように、リハビリテーションの実施。 継続する外来治療についても専門的な体制を整えています。 また、仕事と治療の両立支援も行っており、ご家族様も含めてサポートしていきます。

術後のリハビリテーションで
高いQOLを提供したい

がんやがんの治療による体への影響に対して、できるだけ以前と変わらない生活をしていただけるようにリハビリテーションを実施しています。
それによって、QOL(Quality of Life、生活の質)を治療後でも保てるように患者さんをサポートしていける体制・設備を整えています。

早期退院に自信のない方へ
地域包括ケア病棟が支援していきます

自宅または介護施設等に復帰予定で、入院治療により症状が改善、安定した後、もう少し経過観察や在宅での療養準備が必要な方へは地域包括ケア病棟にて対応、支援いたします。
また、在宅介護中や施設に入所中、緊急の入院が必要となった場合の受け入れも行っています。

Informationがん治療支援情報

がん治療は、手術や薬物療法、放射線治療などを組み合わせて行うことで治療成績が向上してきています。

新規薬剤の開発や副作用に対する医療の進歩によって、社会生活を送りながら外来でも安全にがん治療を受けることができるようになりました。当院では、がん治療を安心して受けていただけるように、そして仕事や生活と治療を両立できるように支援していく体制を整えています。

外来治療室
外来治療室には、がん化学療法に関する専門知識と技術を有する薬剤師やがん化学療法看護認定看護師がいます。副作用を認めた際には迅速に対応し、治療が安全に受けられるよう援助します。また、安心して治療が受けられるように、病気や化学療法についての基礎知識についても分かりやすく説明を行います。患者さんが、自分らしい生活を送りながら治療を継続できるよう支援していきます。
仕事と治療の両立支援
がん患者さんの約3割は65歳以下の就労世代とされており、仕事と治療の両立支援制度もでき、仕事をやめて治療に専念する時代ではなくなっています。当院では、両立支援コーディネーターの資格を持つスタッフが中心となって、職場でも治療スケジュールや副作用などへ配慮をしてもらえるよう連携をとり、仕事と治療を両立する支援を行っています。子育てや介護との両立も含め、患者相談支援室に気軽に声をかけてください。

医療費の御相談
-高額ながん治療を経済的に支える支援-

私たちには、誰もが人間らしく生きる権利があります。保険証をお持ちでない人や、病気や障害で生活が苦しくなった人、リストラや失業で収入が減少した人、医療費が高額で支払いに困っている人、生活保護の受給を考えている人などにも、困った時に利用できるさまざまな社会保障制度があります。まずは患者相談支援室にご相談ください。

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