国家公務員共済組合連合会広島記念病院

CE科Department of Clinical Engineering

CE科(臨床工学科) について

業務内容

CE科には、医学と工学の両面を兼ね備え、医療機器の取り扱いを熟知している「臨床工学技士」が在籍しており、院内ではCE(Clinical Engineer)といった略称で呼ばれています。
現在の医療において、日々進化し続ける医療機器は必要不可欠なものとなっており、より安全かつ効果的な治療を実現するためには、日々の点検管理に加え、使用する医療従事者への教育・サポートも重要となっています。
「臨床工学技士」は、院内の総合的な機器管理を通じてチーム医療に貢献し、医療機器のスペシャリストとして、質の高い医療を提供できるよう努めています。

業務概要

医療器管理業務

各種医療機器の中央管理体制をとり、常に安全な機器の使用が実現できるよう、保守・点検・管理を行っています。中央管理体制では、貸出→使用→返却→清掃・点検というサイクルを確立させており、機器を介する感染の防止、故障・不具合の早期発見を可能としています。また、機器状態を一元化して把握することにより、安全かつ適切な使用環境・機器性能を維持することで、機器の有効活用に繋げています。その他、定期的に院内ラウンドを実施し、機器の使用状況や適切な使用方法の確認を行っています。

アフェレシス療法業務

2017年4月に腹水治療センターを開設して以来、年間200件以上のCART(腹水濾過濃縮)を実施しています。また、CRRT(持続的血液濾過透析)やG-CAP(白血球除去)、PE(血漿交換)などの各種アフェレシス療法を実施する際、装置のセッティングや回路のプライミング、機器操作等を行っています。

人工呼吸器管理業務

人工呼吸器使用部署のラウンド時に、人工呼吸器本体や呼吸器回路、周辺機器に異常が無いこと、正常に稼働していることを確認しています。また、呼吸設定内容を把握し、適切に使用されていることを確認しています。整備点検では、患者さんに使用した人工呼吸器を清掃し、次回使用に備えて呼吸器回路のセッティングや異常の有無等の詳細な点検を行っています。

手術室介助業務

手術室において、腹腔鏡手術やラジオ波焼灼術等の際に、術野の視野を確保する清潔補助業務や機器の操作・介助を行っています。

その他の業務

新たな医療機器の導入時や新人スタッフ・既存スタッフへの医療機器説明等、機器の安全な使用を目的に、医療機器研修会や病棟単位の勉強会を通して院内全体の技術向上に努めています。また、医療機器に関する様々な情報(適切な使用方法・注意事項・変更点等)について院内全体への案内・周知を目的に『CE NEWS』の発行を定期的に行っています。